個性は、翻訳するんです。

お世話になります。
個性ってなんだと言う話なんですけど、オンリーワン思想で個性を作れますよって以前お話ししたとは思います。

発想と発想の掛け合わせでまだ見ぬパイオニアが生まれます。
例えば魚屋とウーバーイーツを掛け合わせれば未知の現象が産まれるのです。

いや、サカナをちょっぱやで配達されてもどーすんだって話なのですが。

でも、未知のシステムというのはそうやって産まれます。

もうひとつ、個性を作る手法として確立されたものがあります。
これはどちらかと言うと藝能の方面での個性にあたりますが、さらに別の手段で個性を生み出す方法があります。

翻訳、です。

翻訳には様々なものがあります。
直訳、言語訳、通訳、編訳、意訳など、
元々のマテリアルをあらゆる読者、視聴者、消費者それぞれに向け伝えるためのプロセスです。

言葉そのものの意味としては、「ある言語で表現された文を、他の言語に直して表現すること」ではありますが、今回ここで言う"言語"を広義的な意味で捉えます。

ほら、肉体言語、とも言うじゃないですか。

言語はなにも言の葉を用いたものだけではありませんことよウフフ。

“人間が音声や文字を用いて思想、感情、意志等々を伝達するために用いる記号体系。およびそれを用いる行為"

と広辞苑にはありますが、この場合の"言語"はこれを指します。

周りくどかったのでざっくりお話しすると、

私が言いたい"翻訳"とは、
ざっくりとRemix文化を指します。

いわゆる二次創作です。

パクリじゃないですよ?

リミックス、オマージュ、リスペクト、フューチャリング、トリビュート、リメイク、アレンジ、カバー。
これらは全て翻訳です。

自分なりに解釈し、新たに物語を再編する。
RADWIMPSの歌詞を何も知らない子供に説明してみましょう。
おそらく、十人十色のRADWIMPS feat.私、が出来上がっていることでしょう。

ちょっと説明としては雑かもしれませんが。

空はどこにだってあります。

屋外に出て、上を見上げればそこに空はあります。

ですが、その見上げた空を誰かに伝えようとした瞬間、
あなたの紡いだ空は、あなただけの言葉になります。

それは、れっきとした個性ではないでしょうか?

オンリーワンというのなら、その紡いだ空への言葉はあなただけのものです。
例え、使い古された言葉だとしても、その空は間違いなく、あなたしか知らないのですから。

何回かに渡って個性を語ってきましたが、意外に個性なんてそこらへんにあります。
こんな大仰に語ることなんてないんですよ、本当は。

あなたの言葉で神羅万象を語れば、それは翻訳されたあなたの世界なのです。
なにも掛け合わさなくたって、あなたの思想はあなたにしか生み出せないのです。
ただ世間ウケするかどうかの違いで。

そうでしょう?