幸せの価値

My favorite Five edition

 

葉月 りこ

私は海が好きだ。

正確には海を見るのが好き。
果てしなく続く青色も、主張し過ぎない波音も、少しだけ鼻に残る匂いも。

海の前でボーッとしてると時間が溶ける。

生命はここから誕生したんだなぁ。
なんて、考えたりもする。

海を見に行くと、疑問に思うことがある。
なぜ海には沢山のカップルがいるのだろう。
好きな人と見ると、また違う景色に見えるのかな。

そういえば、しばらく彼氏いないな・・

なんだか寂しい。ほんのちょっとね。

少し歩き疲れた所で、お気に入りのコーヒーショップに寄ることに。
私はいつも抹茶ラテを注文すると決めている。
「すみません、抹茶、、、」
と言いかけた時に、期間限定のドリンクが目に飛び込んだ。

女性ウケしそうな感じ。 もちろん私にとってもドストライク。

『やっぱりこっちで・・』

期間限定のドリンクを手にした私は、海の見えるテラスに腰を下ろした。
徐々に日が暮れ始め、風が肌を刺激する。
風で乱れる髪をそっと落ち着かせ、ドリンクを一口。

『ん・・美味しい。』

海のブルーに夕陽のオレンジが綺麗に映されている。
些細な変化でも、私にとってはとても幸せなこと。

一息つき、次は何しようかなぁと考えていると、
海の上を自由に流れる水上バスが目に止まった。

ということで、

早速、受付場に行き往復チケットを買ってみた。

水上バスに乗るの初めて。 
ワクワクと同時に船酔いしないか出発前にソワソワ。

しかし、いざ出発するとそんな不安は吹き飛んだ。

心地良い風たちが私を柔らかく包み込んでくれる。
思わず身体もぐっと広がる。
なんだか思いっきり叫びたい気分。
船内のソファに座り、ゆったりと視界を過ぎる波を見つめる。
外も暗くなり始めている。 太陽も眠たくなってきたみたい。

『はぁー・・・』

一日が終わってしまう。
何十回、何百回、数え切れないほど”1日”とはお別れしてきたのに慣れないもの。

少しだけ、最後に少しだけ海を見て帰ろう。

寂しい・・ やっぱり寂しいよ。
新作のドリンクや初めての水上バスで誤魔化していたのに。
あれだけ嫌いだった1mgの花火の匂いもなんだか恋しい。

『誰か隣にいてくれないかな』

そう想いを積もらせていると、優しく髪をなでられた気がした。
気のせいかもしれない。 でもそれほど優しい風が私の前を流れた。

『そろそろ帰ろ・・』

ゆっくりと立上り、海にさよならを伝える。
今度は好きな人と来てみたいな。
少し幅の違う足で砂浜を歩いてみたい。
『今日も良い一日だったな。』
特別なことは何一つしてないけど、そんな一日が私は好き。
”海を眺めていただけ”
それだけ。
やっぱり私は、

海が大好きだ。

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