春光の幸せ

My favorite Six edition

 

花澤 かな

四季折々の景色が楽しめる代々木公園。
暖かな陽気に包まれて、
今日は春の彩を彼女と覗いてみようと思う。
緑々しい樹木から差し込む木漏れ日が地面に映える並木道。
周りを見渡すと、
様々な色と形をした綺麗なお花が一面に広がっていた。
眺めているだけで心のなかに嬉しさ、
安らぎなどのプラスの感情を注いでくれる。
その細くしなやかな指先で花を愛でるお姿は
一枚絵のように瞳に止まる。

桜の花の薄紅色を落とし込んだように鮮やかに潤った唇が、
真っ白なソフトクリームに触れる。
『美味しい、久しぶり食べました!』と笑顔を魅せる。
上品で美しい彼女の可愛いらしい一面。
『一口食べますか・・?』
とほんのり口紅が落ちたソフトクリームをこちらに向ける。
急なことで戸惑っていると、
それを見て、『冗談です。』と笑みを浮かべる彼女。
恥ずかしさと少し残念に感じたり、と何ともいえない感情に。
小さい頃から馴染みのある『しゃぼん玉』
誰しもが一度は遊び、
時間が経つにつれ触れなくなっていくもの。
懐かしさを感じながら、宙を舞う透明の球体を眺める。
しゃぼん玉というレンズを通して映る、
この情景はまるで物語の世界を見ているような。
そう、幻想的な空間に感じた。
時間とは残酷で、より楽しく、
より濃い時ほどあっという間に過ぎ去っていく。
彼女との時間も例外ではなく、
いつの間にか映画1本分くらいは経っていたようだ。
『そろそろ帰りましょうか。』とゆっくりと帰路につく。
歩いている中で、私は彼女へ悩みと弱音をこぼしていた。
私は、普段から気丈に振る舞うようにしており、
周りに弱い部分をみせないようにしていたのだが、

無意識に彼女には明かしていた。
嫌な顔一つせず、優しく頷いて聞いてくれる
彼女の暖かさが安らぎに繋がり心に染みわたる
『 今日はありがとうございました。
”自分らしさ”を大切にしてあげてくださいね。』
と一言を残し、群衆の中へ消えていった。
今日という一日は私にとって非日常そのものだった。
特に特別なことは何一つしてはいない。
公園を散歩して、自然を感じ、
ソフトクリームを食べ、しゃぼん玉で遊ぶ。
ありきたりだが、”彼女”と過ごしたからそう感じた。

より深く感じることが出来た彼女の魅力。
見返りを求めない優しさ、暖かい包容力、
爽やかさを齎す安らぎ。
それを当たり前のように、
行っているのだから彼女の人間性には感服する。

これが彼女の”らしさ”なのだろう。
安らぎの風が吹く甘き季節に訪れた、一つの幸せ。
秒針を刻むにつれ、濃くなっていく彩と”愛”。

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